英語の不定詞とは、動詞の原形に「to」をつけた形で、「〜すること」や「〜するために」という意味を持ちます。
不定詞は、名詞、形容詞、副詞のように使われるため、英文法の中でも頻出で重要な要素です。
会話や作文でもよく使われるため、しっかり理解して使いこなせるようにすることが大切です。
しかし、「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」など、使い方が多岐にわたるため、初心者には難しく感じられるかもしれません。
そこで、このページでは、不定詞の基本ルールをはじめ、例文を交えてわかりやすく解説します。
不定詞とは?基本ルールとその使い方
不定詞とは、動詞の原形に「to」をつけた形で、「〜すること」「〜するために」という意味を持ちます。
不定詞は文中で名詞、形容詞、副詞のように使われ、表現の幅を広げる重要な要素です。
不定詞の形と基本構造
不定詞の基本形は以下の通りです
to + 動詞の原形
不定詞の3つの用法
不定詞は、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法という3つの使い方があります。
(1) 名詞的用法
「〜すること」という意味で、不定詞が主語や目的語として使われます。
(2) 形容詞的用法
名詞を修飾し、「〜するための」「〜するべき」という意味を表します。
(3) 副詞的用法
動詞や形容詞を修飾し、「〜するために」「〜して」といった意味を持たせます。
不定詞と動名詞の違い:使い分けのコツ
不定詞と動名詞(動詞の-ing形)は、どちらも「〜すること」という意味を持ちますが、使われる場面が異なるため、混乱しやすいポイントです。
ここでは、それぞれの違いと使い分け方を解説します。
不定詞を使う場面
不定詞は、未来や意図、目的を表す場合に使われます。
動名詞を使う場面
動名詞は、習慣的な行動や過去の経験に関連する場面で使われます。
どちらも使える動詞の例
一部の動詞は、不定詞も動名詞も取りますが、意味が変わることがあります。
動詞によって使い分けが決まるケース
不定詞や動名詞の使い分けは、特定の動詞によって決まる場合があります。
- 不定詞を取る動詞:want, hope, plan
- 例:I want to learn English.(私は英語を学びたい)
- 動名詞を取る動詞:enjoy, finish, avoid
- 例:He enjoys playing soccer.(彼はサッカーをするのを楽しんでいます)
不定詞を使った英作文の4つのコツ
不定詞の使い方に慣れるには、実際に英作文を通して練習するのが効果的です。
ここでは、英作文で不定詞を自然に使うためのポイントを紹介します。
1.目的を示すための不定詞を使う
「〜するために」という目的を示す文を作ると、不定詞を使った作文がスムーズになります。
2.感情を表す表現に不定詞を組み合わせる
「〜して嬉しい」「〜して残念だ」というように、感情表現と組み合わせることで、自然な英作文ができます。
3.「名詞的用法」を使って自己紹介文を作る
自己紹介や趣味の文章では、不定詞の名詞的用法が役立ちます。
4.不定詞を使った頻出表現を覚えよう
不定詞を使った定型表現を覚えると、自然な会話ができるようになります。
不定詞を使うときのよくあるミスとその対策
不定詞は便利な文法ですが、間違いやすいポイントもいくつかあります。
ここでは、よくあるミスとその対策を紹介します。
「to」の抜け落ちに注意
不定詞は必ず「to + 動詞の原形」の形を取りますが、「to」を忘れるケースがよくあります。
間違い例:I want go home.
正しい文:I want to go home.
対策:不定詞の形を意識して、「to + 動詞の原形」であることを確認しましょう。
不定詞と動名詞の混同
一部の動詞は不定詞だけ、または動名詞だけを目的語に取ります。
これを間違えると不自然な文になってしまいます。
間違い例:I enjoy to swim.
正しい文:I enjoy swimming.
対策:動詞ごとの使い方を確認し、不定詞と動名詞を正しく使い分けましょう。
否定の位置の間違い
不定詞を否定する場合、「not」の位置を誤ることがあります。
間違い例:I decided to not go.
正しい文:I decided not to go.
対策:「not」は「to」の前ではなく、「to + 動詞」の前に置くことを覚えましょう。
不定詞の意味の解釈ミス
「目的」と「結果」を表す不定詞を混同することも多いです。
間違い例:She grew up to become a doctor.
正しい文:正しくは「医者になった」という結果を表します。
まとめ:不定詞を使いこなして英語表現の幅を広げよう
不定詞は、名詞的・形容詞的・副詞的な働きを持ち、英語の基本的な文法として幅広い場面で使われます。
正しく使えるようになれば、会話や文章において柔軟な表現が可能となり、英語力を一段とアップさせることができます。
- 不定詞の基本形:to + 動詞の原形で「〜すること」「〜するために」を表現する。
- 名詞的用法:不定詞が主語や目的語として使われる。
- 形容詞的用法:名詞を修飾し、「〜するための」という意味を表す。
- 副詞的用法:動詞を修飾し、「〜するために」や「〜して」を示す。
- 不定詞と動名詞の使い分け:動詞ごとの用法を覚えることが大切。
- よくあるミス:否定の位置や「to」の付け忘れに注意。
不定詞は、例文をたくさん練習して使い方を身につけるのがポイントです。
目的や感情を表す表現に不定詞を使う練習をしてみましょう。
また、動名詞との違いを意識して、自分の言いたいことに合わせた適切な形を選ぶことが重要です。