英語の学習をしていると必ず登場する「S・V・O・C」の文型。その中でも「C(補語:Complement)」が何なのか、いまいちピンとこない方は多いのではないでしょうか。
英語の補語とは、簡単に言うと「主語や目的語を補足して、文の意味を完成させる要素」のことです。
補語を理解していないと、「She is…(彼女は…)」のように意味が途中で切れた不自然な英語になってしまったり、形容詞と副詞を間違えて使ってしまったりする原因になります。
この記事では、英会話のやり直しをしている社会人や初心者に向けて、補語の種類(主格補語・目的格補語)や見分け方をわかりやすく解説します。

英語の補語(C)とは?基本の意味と役割
補語(Complement)とは、主語や目的語について詳しい説明を加え、文を完成させるための要素です。
英語には、補語がないと意味が通じない動詞が存在します。代表的なのが「be動詞」や、「look(〜に見える)」「feel(〜に感じる)」などの感覚を表す動詞です。
✕ She is. (彼女は〜です)
→ 何なのかわからないため、文として不成立。
◯ She is a doctor. (彼女は医者です)
→ 「a doctor」が補語として「She」を説明し、文が完成する。
補語の2つの種類:主格補語と目的格補語
補語には、説明する対象によって「主格補語」と「目的格補語」の2種類があります。
| 種類 | 文型 | 役割 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 主格補語 | 第2文型(SVC) | 主語(S)=補語(C)の関係を作る | He is happy. (彼は幸せです) |
| 目的格補語 | 第5文型(SVOC) | 目的語(O)=補語(C)の関係を作る | They call him Ken. (彼らは彼をケンと呼ぶ) |
1. 主格補語(Subject Complement / 第2文型 SVC)
主格補語は、主語(S)について説明するための補語です。主にbe動詞や感覚動詞の後に続きます。
見分けるポイントは、「主語(S) = 補語(C)」が成り立つかどうかです。
- The sky looks blue.(空は青く見える)
→ The sky(S) = blue(C) - This soup tastes good.(このスープは美味しい)
→ This soup(S) = good(C)
2. 目的格補語(Object Complement / 第5文型 SVOC)
目的格補語は、目的語(O)の状態や性質を説明するために使われます。
見分けるポイントは、「目的語(O) = 補語(C)」が成り立つかどうかです。
- She painted the wall white.(彼女は壁を白く塗った)
→ the wall(O) = white(C) - The news made me sad.(そのニュースは私を悲しくさせた)
→ me(O) = sad(C)

日本人が間違えやすい!補語と他の要素(副詞・目的語)の見分け方
補語を理解する上で多くの人がつまずくのが、「副詞」や「目的語」との混同です。ここでは、英会話でも間違いやすいポイントを整理します。
補語と「副詞」の違い
補語は名詞や形容詞がなり、主語や目的語の状態を説明します。一方、副詞は動詞や形容詞を修飾する「おまけ」の要素であり、文から取り除いても文法的には成立します。
【補語(C)の例】
He kept quiet.(彼は静かにしていた)
→ quiet(形容詞)は補語。He = quiet の関係。省略すると「He kept」となり意味が通じない。
【副詞(M)の例】
He walked quietly.(彼は静かに歩いた)
→ quietly(副詞)は動詞walkedを修飾するおまけ。省略して「He walked」でも文は成立する。
補語と「目的語」の違い
動詞の後に名詞が来た場合、それが「補語(C)」なのか「目的語(O)」なのか迷うことがあります。見分け方は「主語とイコールの関係か」です。
- 主語 = 名詞 なら 補語(C)
例:He became a teacher.(彼は教師になった) ※He = a teacher - 主語 ≠ 名詞 なら 目的語(O)
例:He met a teacher.(彼は教師に会った) ※He ≠ a teacher
学習目的別!補語の知識がどう役立つか(利用シーン別判断)
補語のルールを覚えるだけでなく、自分の学習目的に合わせてどう活かせるかを知ることで、学習効率が大きく変わります。
| 学習目的 | 補語の知識が活きるシーン | 向いている学習法 |
|---|---|---|
| オンライン英会話 | 「You make me happy.」など、自分の感情や相手の状態を瞬時に伝える表現力が上がる。 | SVCやSVOCの定型フレーズを丸暗記し、レッスンで実際に使ってみる。 |
| TOEIC・資格試験 | 長文読解で「何がどうなったのか」を正確に把握でき、読むスピードが上がる。 | 英文の構造(S・V・O・C)をペンで振り分ける精読トレーニング。 |
| 英文ライティング | 形容詞と副詞の使い間違い(例:I feel badly. ✕ → I feel bad. ◯)を防げる。 | 日記やメールで、感覚動詞(look, feel, sound)を使った文を意識して書く。 |
英会話ですぐに使える!補語を使った頻出フレーズ
補語の文法ルールを覚えたら、実際の英会話で使ってみましょう。オンライン英会話や日常会話でよく使う便利な表現を紹介します。
自分の状態や感情を伝える(SVC)
- I feel tired today.(今日は疲れています)
- That sounds great!(それは素晴らしいですね!)
- It looks delicious.(美味しそうですね)
※「sound」や「look」の後に形容詞(補語)を置くことで、見聞きした感想をスムーズに伝えられます。
相手や物事の状態を表現する(SVOC)
- Please keep the door open.(ドアを開けたままにしておいてください)
- You make me happy.(あなたは私を幸せな気分にしてくれます)
- I found the book interesting.(その本は面白いとわかった)

補語に関するよくある質問(FAQ)
英語学習者が補語について抱きやすい疑問をまとめました。
Q. 補語になれる品詞は何ですか?
A. 主に「名詞」と「形容詞」です。
副詞(例:quickly, beautifullyなど)は補語にはなれません。ここを間違えると不自然な英語になるので注意しましょう。
Q. 第2文型(SVC)と第3文型(SVO)の見分け方がわかりません。
A. 動詞の後の単語が、主語と「イコール」かどうかで判断します。
・He is a student.(彼は学生です)→ He = a student なので「C(補語)」
・He likes apples.(彼はリンゴが好きです)→ He ≠ apples なので「O(目的語)」
Q. 英会話で補語を意識して話すのが難しいです。どうすればいいですか?
A. まずは「感覚動詞 + 形容詞」のセットを覚えるのがおすすめです。
「look good(良さそう)」「sound interesting(面白そう)」「feel cold(寒く感じる)」など、日常的によく使うフレーズの塊として覚えてしまうと、会話でスムーズに出てきやすくなります。
まとめ:補語(C)を理解して英語の表現力をアップさせよう
補語は、主語や目的語を補足して文の意味を完成させる重要な役割を持っています。
- 主格補語(SVC):主語 = 補語の関係(例:She is happy.)
- 目的格補語(SVOC):目的語 = 補語の関係(例:They call him Ken.)
- 副詞との違い:補語は文に必須。副詞は省略しても文が成り立つおまけ。
- 目的語との違い:動詞の後の名詞が、主語とイコールなら補語、イコールでないなら目的語。
補語の感覚を掴むには、文法書を読むだけでなく、実際の例文を声に出して練習することが一番の近道です。
オンライン英会話などで「That sounds interesting!」のように、感覚動詞+補語のフレーズを積極的に使って、自然な英語表現を身につけていきましょう。


