英語の文を作るうえで、主語（subject）は欠かせない要素です。
主語が正しく使われていないと、誰が何をするのかが伝わらなくなり、文章が不自然になってしまいます。
この記事では、主語の役割や種類をわかりやすく解説し、誰でもスムーズに使えるようになるヒントをお伝えします。
英語の主語とは？基本の役割と使い方
英語の文を作るとき、主語（subject）は「誰が、何が」という主語の動きを示す重要な要素です。
主語が適切に設定されていないと、文の意味が不明確になり、相手に伝わりにくくなります。
1. 英語の主語の基本的なルール
英語では、主語は必ず明示する必要があります。
これは、主語を省略できる日本語との大きな違いです。
たとえば、日本語では「食べた」とだけ言っても意味が通じますが、英語では「I ate」や「He ate」と、主語を明示しなければいけません。
I play soccer.（私はサッカーをします。）
→「I」が主語で、動作をする人物を示しています。
2. 主語になる言葉の種類
英語の主語には、以下のようなさまざまな種類があります。
- 名詞：John studies English.（ジョンは英語を勉強します。）
- 代名詞：She is my friend.（彼女は私の友達です。）
- 動名詞：Swimming is fun.（泳ぐことは楽しい。）
- 不定詞：To travel is exciting.（旅行することはワクワクします。）
3. 主語が省略される場合
通常、英語では主語を省略できませんが、命令文では主語「you」が省略されるのが一般的です。
Come here.（ここに来なさい。）
→「You」が省略されています。
主語の位置と英語文法の基本ルール
英語では、主語が文の先頭に置かれることが基本です。
主語の位置と基本的な文法ルールを具体例とともに解説します。
1. 主語 + 動詞の基本構造
英語の文は、主語 + 動詞 + 目的語（SVまたはSVO構造）で構成されます。
主語が正しい位置にあることで、誰が何をするのかが明確に伝わります。
She reads a book.（彼女は本を読みます。）
→ 主語「She」が先頭にあり、その後に動詞「reads」、目的語「a book」が続きます。
2. 主語が複数ある場合のルール
英語では、複数の主語をandでつなげることで、2つ以上の人物や物が動作を行うことを示します。
John and Mary are playing tennis.
（ジョンとメアリーはテニスをしています。）
3. 疑問文での主語の位置
疑問文では、主語の前に助動詞や疑問詞が来るため、通常の文とは構造が異なります。
- Is he your teacher?（彼はあなたの先生ですか？）
- What is she doing?（彼女は何をしていますか？）
4. 否定文における主語の使い方
否定文では、主語 + 助動詞 + not の構造が一般的です。
主語の位置は通常と変わりません。
He does not like coffee.（彼はコーヒーが好きではありません。）
よくある主語の間違いと注意点
英語学習者が主語を使う際に陥りやすいミスを理解することで、間違いを未然に防ぎ、正しい文を作ることができます。
主語に関するよくある間違いと正しい例を紹介します。
1. 動詞に合った主語を使わない
主語と動詞は単数・複数の一致が必要です。
主語が単数なら動詞も単数形、主語が複数なら動詞も複数形にする必要があります。
- 誤った例：She walk to school.
- 正しい例：She walks to school.（彼女は学校に歩いて行きます。）
2. 不適切な代名詞の使用
主語に代名詞を使う場合、主格（I, he, she など）を使わなければいけません。
しかし、目的格（me, him, her）を使ってしまうミスがよくあります。
- 誤った例：Me went to the store.
- 正しい例：I went to the store.（私はお店に行きました。）
3. 無生物を主語に使うことへの抵抗
日本語と違い、英語では物や概念も主語として使えます。
この点で違和感を持つ人が多いですが、英語では一般的です。
The weather is nice today.（今日は天気がいいです。）
4. it の使い方の混乱
「it」は、文脈に応じて天気や時間、状況などを指すときにも使われますが、これを理解しないと不自然な文になりがちです。
- It is raining.（雨が降っています。）
- It is 8 o’clock.（8時です。）
主語を効果的に学ぶための4つの勉強方法
主語の使い方をマスターするには、日常的に使いながら学ぶことが大切です。
ここでは、主語を効果的に学ぶための4つの勉強法を紹介します。
1. 英語の日記をつける
毎日の日記を英語で書き、主語を使ったシンプルな文を作る練習をしましょう。
主語が変わると文の構造がどう変わるかも自然と身につきます。
- I woke up at 7 AM today.（今日は7時に起きました。）
- My friend and I went to the park.（友達と私は公園に行きました。）
2. ネイティブの会話をシャドーイング
映画やドラマで使われているネイティブの会話をシャドーイングすることで、主語の使い方や語順を体で覚えます。
シャドーイングとは、音声を聞いてそのまま真似する練習方法です。
3. 簡単な文法問題を繰り返す
主語と動詞の一致に関する文法問題を繰り返し解くことで、自然に正しい使い方が身につきます。
間違えた問題は見直しをして、何が間違っていたのかを理解しましょう。
4. 英会話で積極的に使う
学んだ内容を実際の会話の中で使うことが何よりの近道です。
まずはシンプルな主語を使った会話から始め、少しずつ複雑な文も試してみましょう。
まとめ：主語を正しく使って、自然な英語を身につけよう
英語の主語は、誰が何をするかを明確に伝える重要な要素です。
正しく主語を使うことで、文全体がわかりやすくなり、相手に自分の意図をスムーズに伝えることができます。
・英語の文では主語を省略しないのが基本。命令文などの例外も覚えておこう。
・名詞、代名詞、動名詞、不定詞などが主語になる。
・主語と動詞の単複一致に注意し、自然な英文を作る。
・疑問文や否定文では、助動詞の使い方も理解しておこう。
・日常的な練習として、日記を書く、シャドーイングをする、会話で使うことで主語の感覚を身につける。
最初は間違えることもあるかもしれませんが、間違いを恐れずに積極的に使っていくことが重要です。
