英語学習やオンライン英会話で、「I」と「me」、「she」と「her」の使い分けに戸惑ったことはありませんか?
目的格とは、文中で「〜を」「〜に」といった動作の対象を表す形のことです。
頭ではわかっていても、いざ英語を話そうとすると「前置詞の後ろはどっちだっけ?」と迷ってしまう初心者は少なくありません。
この記事では、主格と目的格の違いや、英会話で間違えやすい具体的な使い方をわかりやすく解説します。
目的格を正しくマスターして、スムーズで自然な英会話を手に入れましょう。

目的格とは?主格との違いをわかりやすく解説
目的格は、英語で動作や行為の対象になる名詞や代名詞の形を指します。
例えば、「I love her.(私は彼女を愛しています)」の文で、「her」が目的格です。
英語では、主語として使う「主格」と、目的語として使う「目的格」で形が変わるため、正確な使い分けが求められます。
主格と目的格の決定的な違い
- 主格(〜は、〜が):文の主語として使われ、動作をする側を表します。
例:She runs fast.(彼女は速く走る) - 目的格(〜を、〜に):文の動詞や前置詞の目的語として使われ、動作の対象を表します。
例:I called her.(私は彼女に電話した)
【一覧表】目的格になる代名詞の変化
代名詞は主格から目的格へ形が変わります。英会話で瞬時に口から出るように覚えておきましょう。
| 主格(主語:〜は) | 目的格(目的語:〜を/に) |
|---|---|
| I(私) | me |
| you(あなた) | you |
| he(彼) | him |
| she(彼女) | her |
| it(それ) | it |
| we(私たち) | us |
| they(彼ら) | them |
代名詞(I, heなど)は形が変わりますが、普通の名詞(Tom, book, dogなど)は主格でも目的格でも形は変わりません。
- 主格:Tom likes apples.(トムはリンゴが好きだ)
- 目的格:I like Tom.(私はトムが好きだ)
※名詞の働きについて詳しく知りたい方は、名詞の基本解説記事も参考にしてください。


【注意点】日本人が英会話で間違えやすい目的格の使い方
目的格のルール自体はシンプルですが、実際の英会話になると間違えやすいポイントがあります。以下の3つの使い方をしっかり押さえましょう。
1. 動詞の直後に置く(目的語)
動詞の後に目的格を置くことで、その動作の対象を明確に示します。
- 〇 正しい例:I saw her at the station.(駅で彼女を見かけた)
- × よくある間違い:I saw she at the station.
2. 前置詞の後ろは必ず「目的格」
初心者が最も間違えやすいのが、前置詞(with, for, to, fromなど)の後ろです。前置詞の後ろには必ず目的格が使われます。
- 〇 正しい例:This gift is from him.(この贈り物は彼からのものです)
- × よくある間違い:This gift is from he.
よく使われる前置詞のフレーズ:
- for + 目的格(I bought it for her.)
- with + 目的格(I want to go with them.)
- to + 目的格(Listen to me.)
3. 目的格が2つ続く「二重目的語」の構造
give(与える)、teach(教える)、buy(買う)などの一部の動詞では、「誰に」「何を」という2つの目的語を取ることがあります。
- 例:She gave me a gift.(彼女は私にプレゼントをくれた)
この場合、「me(人に)」が間接目的語、「a gift(モノを)」が直接目的語になります。語順が「人+モノ」になる点に注意しましょう。


【シーン別】オンライン英会話での目的格の活用法
実際のオンライン英会話レッスンで、目的格がどのように使われるかシーン別に整理しました。自分の学習目的に合わせてフレーズを覚えておきましょう。
シーン1:自己紹介や家族の話をする時
家族や友人の話題を出す際、繰り返し名前を呼ぶのを避けるために目的格を使います。
- I have a brother. I play tennis with him every weekend.(私には兄がいます。毎週末、彼とテニスをします。)
シーン2:講師に質問やお願いをする時
レッスン中にわからないことを聞くとき、自分(me)や講師(you)を目的格として使います。
- Could you tell me the meaning of this word?(この単語の意味を私に教えてもらえますか?)
- I will send you the article link in the chat.(チャットであなたに記事のリンクを送りますね。)
目的格を英会話で使いこなすための実践学習法
目的格の知識を「知っている」から「使える」に変えるためには、実際の会話や文章の中でアウトプットする練習が不可欠です。
1. オンライン英会話でロールプレイをする
オンライン英会話のレッスンで、講師と実際のシチュエーションを想定した会話を練習しましょう。
- 講師:「Can you give me the book?」(その本を私に渡してもらえる?)
- あなた:「Sure, I’ll give it to you.」(もちろん、あなたに渡すよ)
意識的に「me」や「you」「him」を使う場面をリクエストするのも効果的です。
2. 英語日記で「誰に」「誰と」を具体的に書く
毎日の出来事を英語で書く際、前置詞+目的格を積極的に取り入れてみましょう。
- I had lunch with him today.(今日、彼と一緒にランチを食べた)
- My boss sent an email to us.(上司が私たちにメールを送った)
身近な人物を代名詞に置き換える練習をすることで、脳内で主格と目的格を変換するスピードが上がります。
3. 目的格マスターのためのセルフチェックリスト
学習を進める中で、以下の項目が自然にできるかチェックしてみましょう。
- 代名詞の目的格(me, him, her, us, them)を即座に言える
- 「with he」ではなく「with him」のように、前置詞の後ろで正しく変換できる
- giveやteachを使うとき、「人+モノ」の語順を作れる
目的格に関するよくある質問(FAQ)
- Q. 目的格と所有格(my, hisなど)の違いは何ですか?
- A. 所有格は「〜の」という意味で、必ず後ろに名詞が続きます(例:my book)。一方、目的格は「〜を/に」という意味で、動詞や前置詞の動作の対象として単独で使われます(例:call me)。
- Q. itやyouは主格と目的格で同じ形ですが、どう見分ければいいですか?
- A. 文中の位置で見分けます。動詞の前(主語の位置)にあれば主格、動詞や前置詞の後ろにあれば目的格です。
- Q. 目的格を間違えて話してしまった場合、通じませんか?
- A. 会話の文脈から意味は通じることが多いですが、ネイティブスピーカーにとっては不自然に聞こえます。少しずつ正しい形に慣れていくことが大切です。
まとめ:目的格をマスターして自然な英会話を身につけよう
目的格は、「誰に」「何を」といった動作の対象を示す、英会話に欠かせない要素です。
特に、動詞の直後や前置詞の後ろで形を間違えないようにすることが、自然な英語を話す第一歩になります。
- 主格との違い:主格は「主語(〜は)」、目的格は「動作の対象(〜を/に)」
- 代名詞の変化:I→me, he→him, she→her など形が変わる(一般名詞は変わらない)
- 配置のルール:動詞の直後、または前置詞(with, for, toなど)の後ろに必ず置く
- 二重目的語:giveなどの動詞は「人(目的格)+モノ」の順になる
目的格をスムーズに使えるようになると、英語でのコミュニケーションが格段に楽になります。まずは日記やオンライン英会話で、意識的に使ってみることから始めてみましょう。



