役職ある立場について、部下の指導を任せられた時の悩みの一つに、「部下が言うことを聞かない」というものがあります。
特に、営業の世界だと、これは顕著に現れます。
プレイングマネージャーとして、自分の営業もやりながら部下の管理も行う。
にも関わらず、言うことを聞かない部下がいる。
イライラしてしまったり、「あいつは、全然言うことを聞かない」と思ってしまう気持ちもわかります。
ただ、あなたの言うことを営業マンがきかないのは、理由があります。
営業の場合はものすごく簡単な理由ですので、それさえ出来れば、明日から部下はあなたの言うことを必ず聞くようになりますよ。
言うことを聞かない部下の指導方法
部下を指導して育成しようと頑張っているのに、なかなか思うようにいかないこともありますよね。
私も、プレイングマネージャーの時代がありましたので、苦労はわかります。
「前も言うたのに、何でおんなじことすんの!」とか、「はい、って返事したのに全然わかってへんやん」などと、よく思ったものです。
上司としては、頭が痛い悩みだと思います。
でも、解決方法はすごく簡単なことなんです。
言うことを聞かない部下の指導方法は、”営業マンとしての圧倒的な力の差を見せつける”ことです。
これは、営業マンに対して、私がずっと昔から行っている方法です。
どうやって、営業の力の差を見せつけるのかについてお話しします。
営業の部下への育成で最も効果的な方法
あなたが、部下の指導だけでなく、営業マンとしても現役でやっているなら、すぐに効果がでますよ。
まず、言うことを聞かない部下と一緒に営業に行くようにしてください。
飛込み営業でも、商談でもなんでもいいです。
(簡単な案件でなく、部下の手に負えないような難しいものが良いです)
客先に行ったら、あなたは営業せずに、まず部下に全てやらせてみてください。
そうすると、ほぼ100%部下は断わられます。
それでも、まだ手は貸さないようにしてください。
部下がお客さんに断られて、どうしようもなくなって助けを求めてきた時にはじめて、あなたが営業をするようにしましょう。
ここからが力の見せどころで、その案件は必ず形にしてください。
部下が手も足も出なかった案件を契約に持っていくことで、あなたとの圧倒的な力の差を思い知ることになります。
私は、今まで色々なタイプの営業マンを見てきましたが、営業の世界でやっていこうと思っている人ほど、営業力のない上司の言うことは聞きません。
「営業力もないくせに」と、馬鹿にされることが多いです。
まぁ、当然だとは思いますが。
例えば、野球少年が、野球の下手な大人に憧れることはないですし、指導されても言うことは聞かないですよね。
ですので、同じ土俵で戦っている以上、こういうタイプの営業マンには、一度力の差を見せつけることが必要です。
力の差がハッキリすると、今までが嘘だったかのように、言うことを聞くようになりますよ。
言うことを聞かない営業マンへの間違った接し方
先程とは反対に、やってはいけないことをお話しします。
「俺の時代はこうだった」とか「俺は、昔はめっちゃ売ってた」などと、部下に自慢話はしないほうがいいです。
昔の自慢話をされた側の反応は、「で?」となります。
私も若い頃は、同じように「で?」と思っていたタイプですし。
自慢話をする人の心理は、今の自分に劣等感を抱いていることが多いです。
「自分を大きく見せたい」、「凄く思われたい」という証拠なんです。
ですので、いくら昔の自慢話をしていても机上の空論なので、それよりも、まず一緒に現場に行って力の差を見せつけた方が早いですよ。
よくわからない部分も多々ありますが、意外と面白い本ですよ。
⇒【書籍】説得の心理技術
言うことを聞かない部下の指導方法 まとめ
営業で、部下が言うことを聞かないのは、あなたの営業力を知らないからです。
言うことを聞くようになる最も効果的な方法は、部下の手に負えない案件を、部下の目の前で契約に持っていくことです。
これができれば、その瞬間から、部下から憧れの対象として慕われ続けることになりますよ。
私の長い営業の経験上、最も簡単で、最も効果のある方法です。
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