間接疑問文は、質問や疑問を丁寧に伝えるときに欠かせない表現です。
直接的な質問を避けたい場面や、より丁寧な言い回しが求められる場面で重宝されます。
とはいえ、間接疑問文は主語と動詞の語順が変わるため、最初は戸惑うかもしれません。
そこで、この記事では、基本のルールや具体的な例文をわかりやすく解説します。
英語の間接疑問文とは?基本の考え方
間接疑問文とは、「質問の内容を直接尋ねるのではなく、他の文の一部として伝える表現」です。
丁寧に質問したり、何かを確認したりする場面で使われます。
間接疑問文を使うことで、会話がより丁寧で柔らかい印象を与えられます。
1. 間接疑問文と直接疑問文の違い
- 直接疑問文(Direct Question):そのまま質問を投げかけます。
- 例:What time is it?(何時ですか?)
- 間接疑問文(Indirect Question):質問内容を文の一部として伝えます。
- 例:Do you know what time it is?(何時か知っていますか?)
間接疑問文では、疑問文の中の語順が肯定文と同じ順番になります。たとえば、「What time is it?」が「what time it is」に変わります。
2. 間接疑問文が使われる場面
- 丁寧に質問をするとき:
- Could you tell me where the nearest station is?
(最寄りの駅がどこか教えてもらえますか?)
- Could you tell me where the nearest station is?
- 他の人からの情報を確認するとき:
- I wonder if she will join the meeting.
(彼女が会議に参加するかどうか気になります。)
- I wonder if she will join the meeting.
- Yes/No質問を間接的に伝えるとき:
- Do you know if he has finished the report?
(彼が報告書を終えたかどうか知っていますか?)
- Do you know if he has finished the report?
次は、間接疑問文の作り方とルールについて詳しく解説していきます。
間接疑問文の作り方とルール
間接疑問文の基本的な作り方は、疑問詞を使う場合とYes/Noで答える疑問を含む場合の2つに分かれます。
それぞれのルールを理解することで、正確に使いこなせるようになります。
1. 疑問詞を使った間接疑問文のルール
疑問詞(what, where, when, why など)を使うときは、疑問詞 + 主語 + 動詞の語順になります
例文
- Could you tell me where the station is?
(駅がどこにあるか教えてもらえますか?) - I wonder why she left early.
(彼女がなぜ早く帰ったのか気になります。)
2. Yes/No疑問文を含む間接疑問文のルール
Yes/Noで答える疑問文の場合、if または whether を使います。
これにより、「~かどうか」を表現できます。
例文
- Do you know if he is coming?
(彼が来るかどうか知っていますか?) - I’m not sure whether she finished the task.
(彼女がそのタスクを終えたかどうかわかりません。)
if と whether はどちらも使えますが、フォーマルな場面では whether が好まれることが多いです。
3. 語順の注意点
間接疑問文では疑問文のような語順を使わないため、動詞が主語の前に来ることはありません。
誤:Do you know what is the problem?
正:Do you know what the problem is?
次は、よく使われる間接疑問文の例文を紹介します。
よく使われる間接疑問文の例文
間接疑問文は、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われます。
ここでは、具体的なシーンごとの例文を紹介し、使い方をイメージしやすくします。
1. 日常会話で使える間接疑問文
- Do you know where the nearest convenience store is?
(最寄りのコンビニがどこにあるか知っていますか?)
- I wonder if it will rain tomorrow.
(明日、雨が降るかどうか気になります。)
- Can you tell me what time the movie starts?
(映画が何時に始まるか教えてもらえますか?)
2. ビジネスシーンで使える間接疑問文
- Do you know whether the meeting has been rescheduled?
(会議が再調整されたかどうか知っていますか?)
- I’m not sure if the report is ready.
(報告書が準備できているかどうかわかりません。)
- Could you let me know who will be attending the meeting?
(会議に誰が参加するか教えていただけますか?)
3. 間接疑問文を使うときのポイント
「Do you know」「I wonder」などで始まる表現を覚えておくと、スムーズに質問ができます。
ビジネスシーンでは、if や whether を使うことで、丁寧でプロフェッショナルな印象を与えます。
次は、間接疑問文の疑問詞がないパターンについて解説します。
間接疑問文の疑問詞がないパターン
間接疑問文には、疑問詞(what, where, why など)を使わないタイプもあります。
これは、Yes/Noで答える疑問文を間接的に伝えるときに使われます。
このタイプの間接疑問文では、if や whether を使って「~かどうか」を表現します。
1. if / whether の使い方
if と whether は、どちらも「~かどうか」という意味で使われますが、whether の方がフォーマルな表現です。
例文:
- Do you know if he will come?
(彼が来るかどうか知っていますか?) - I wonder whether the store is open today.
(お店が今日開いているかどうか気になります。)
2. if と whether の違い
if は日常会話で頻繁に使われる一方、whether はビジネスやフォーマルな場面で使われることが多いです。
例文:
- Could you tell me whether she has replied to the email?
(彼女がメールに返信したかどうか教えてください。)
3. より自然に使うためのアドバイス
if を使う表現を練習することで、普段の会話がスムーズになります。
- 例:Do you know if it’s going to rain?(雨が降るかどうか知っていますか?)
ビジネスシーンでは、whether を使って丁寧に質問できるようになると、相手への印象が良くなります。
間接疑問文をマスターして自然な会話を目指そう
間接疑問文は、質問を丁寧に伝えるための便利な表現で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。
正しい使い方を身につけることで、相手に配慮のある印象を与えられます。
- 疑問詞を使った間接疑問文では、語順が肯定文と同じになります。
- Yes/No疑問文の場合、if や whether を使い「~かどうか」を表現します。
- フォーマルな場面では、whether の方が適切です。
- 自然な質問表現を使いこなすことで、会話がスムーズに進みます。
まずは、よく使われるフレーズを使って練習してみましょう。
間接疑問文を使いこなし、より豊かな英語表現を楽しんでください!